フグ(flickr/jim CC BY-SA 2.0

 多くの中国人はフグを見たこともなく、味わったこともないかもしれないが、フグの肉は非常に美味で口の中で溶けると言われており、一度食べたら一生忘れられないそうだ。しかし、フグを食べるには非常に注意が必要であり、処理方法を知らないまま生のフグを食べると命を落とす可能性がある。つい最近、中国の広東省でフグを食べて死亡する事件が発生した。

 中国メディア「捜狐新聞」によると、広東省の張さんは魚を飼うのが大好きで、家で観賞魚をたくさん飼っている。張さんは魚販売市場でフグの姿が非常に面白く、観賞に適していると気づき、自宅の水槽に入れるために一匹購入した。

 その後、張さんは新しく手に入れたフグを電動自転車に置き、団地前のスーパーマーケットに買い物に行った。しかし、戻ってきた時、フグがなくなっていた。張さんは盗んだフグを誰かが食べるのではないかと恐れ、すぐに拡声器で「フグを食べてはいけない。中毒の恐れがある」と警告した。

 実際にはこのフグを、同じ団地に住んでいる王というおばさんが盗んで行ったのだった。当時、王さんはスーパーの前を通りかかって、電動自転車にフグが置かれているのに気づいた。周囲には誰もいなかったため、王さんはフグを盗み、孫にフグの料理を作るために、持ち帰った。王さんはフグを盗んだ後、張さんがスピーカーで発した警告も聞いたが、それに注意を払わず、フグを返させるための脅しと思った。そのため、張さんの警告を無視し、相変わらずフグ料理を孫に食べさせた。フグはとても美味しかったため、王さんの孫はその料理を完食した。しかし、すぐに吐き気や嘔吐、全身のけいれん、呼吸困難などの症状が現れた。王さんは急いで救急車を呼んだが、孫の中毒は深刻で、最終的には亡くなってしまった。

 報道によると、王さんは孫の死を受け入れられず、張さんが魚に毒を仕掛けたと考え、警察に通報し、張さんの家に行って、説明を求めた。数日後、張さんは裁判所から召喚状を受け取り、王さんと家族は張さんを訴え、100万元の損害賠償を求めたという。

 報道によると、この事件は社会的な広範な関心を呼び起こしたという。多くのネットユーザーは、王さんは自業自得だとコメントした。

 結果として、裁判所は王さんの請求をすべて却下した。王さんは不服として控訴したが、控訴審でも原審の結果を維持した。

(翻訳・吉原木子)