(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 米国ミシシッピ州の女性、スプリング・ハービソン・ボウリン氏(Spring Herbison Bowlin)は、フェイスブックである出来事をシェアした。

 ある日、スプリングは地元ウォルマートで会計するために並んでいた。前にいた男は支払うためにお金を出す際、申し訳ない顔をしてスプリングを振り返り、ポケットから多くの小銭を出した。多くの小銭を出すことは、他人の時間を奪うことでもあることを彼も分かっているようだ。しかし、急ぐ気持ちとは裏腹に、スムーズに小銭を数えることはができなかった。数え間違える度に、また一から数え直さなければならない。その度に、彼はさらに緊張していた。

 彼は店員さんとスプリングに「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝った。彼の声は震えており、手まで震えていた。この時、店員さんは彼の手を取り、そして彼の手にあるすべての小銭をレジ台に置いて、優しく彼に「一緒に数えましょう」と言った。しかしこのようにしても、彼はまだ緊張し続け、そしてずっと謝り続けていた。

 そうして、彼はようやく会計が終わり去って行った。スプリングはこの店員さんに「あなたの彼への優しさに感謝します。」と告げた。しかし意外なことに、店員さんはスプリングの感謝の言葉に対し、「感謝されるほどの事ではありませんよ。世の中は一体どうなってしまったのかしら。お互いに助け合うことすらも忘れてしまったようね。」と答えた。

 この答えは、大きな鐘のようにスプリングの心の中に響いた。この時彼女は、自分の感謝はどれほど失礼なものだったか気づいた。このすべては店員さんにとっては、当たり前すぎて「感謝」はいらなかったのだ。

 このような当たり前のことが、今の時代では「特例」と見なされるようになっている。このような変化に、我々は考えさせられることがあるようだ。

(翻訳・謝 如初)