中国のネット上で、広東省のある科学技術会社が、職員にオフィスの超過電気料金の負担を要求する奇妙な労使紛争案が出回っている。

 中国メディアの報道によると、陳超さん(仮名)は2021年6月15日に珠海市にある科学技術会社の研究開発部の責任者として働き始めた。半年後、陳さんは会社が労働報酬を満額支払わず、給与を差し引いたことを理由に、会社との労働関係の解除を求めた。

 陳さんが勤めていた会社は、エネルギーの浪費を減らし、資源を科学的かつ合理的に利用するという名目で、「エネルギー節約管理制度」という規定を定めている。会社はオフィスの電力使用枠を設定し、月に超過した電気料金は従業員が分担することになっている。その後、会社はこの規定に基づき、毎月、陳さんの給与から電気代や水道代、事務用品、医療消費品などを差し引いていた。

 陳さんは自分がオフィスに住んでいないため、会社が毎月電気料金を差し引くことには合法性や合理性がないと主張している。

 これに対して、多くのネットユーザーは、「これほどおかしい会社は見たことがない」とコメントした。しかし、このようなことは中国において、珍しいことではない。多くのネットユーザーは、「自分のお金を使って、仕事をしていると感じている」とコメントした。

(翻訳・吉原木子)