アルゼンチンのサッカースターであるリオネル・メッシ(Lionel Messi)は10日、プライベートジェットで北京に到着した。多くの中国のサッカーファンが首を長くして待ち望んでいたが、その後、メッシの旅は順調ではなく、北京国際空港で数時間足止めされていた。

 中国メディア「毎日経済新聞」の報道によると、メッシはアルゼンチン代表チームを率いて、北京でオーストラリア代表チームとの親善試合を15日に行う予定だという。メッシは二重国籍であり、アルゼンチンパスポートとスペインパスポートを持っている。しかし、メッシは中国に到着した際、スペインパスポートしか持っていなかった。スペインは中国と査証相互免除協定が結ばれていない。

 ネットユーザーが投稿した動画には、2人の中国の警官がメッシのそばに立ち、メッシは赤いパスポートを手にして、入管スタッフと会話している様子が映っている。

 台湾の中央社の報道によると、スペイン人は中国への入国時に免除ビザの待遇を受けることはできず、一方で台湾への入国は免除ビザが適用されるという。

 現場にいたネットユーザーは、メッシが「台湾は中国ではないのですか」と入管スタッフに問いかけたが、入管スタッフはそれに対して直接的な回答ができなかったと暴露した。

(翻訳・吉原木子)