河南省は中国において、黒竜江省に次ぐ穀物生産の主要な省である。しかし、今年の収穫期に連日の大雨に見舞われ、大規模な小麦の被害が出ている。

 5月25日以降、小麦の収穫期に入ったばかりの河南省は、連日の大雨に見舞われた。河南省南陽市の農民である呉祖坤さんは4日、メディアとの取材で、大雨のために土地が非常に湿っており、収穫機が作業できない。泥濘(ぬかる)んだ土地で収穫機が動かないだけではなく、小麦が湿っていると収穫機が詰まる可能性もあると述べた。

 河南省平頂山市の張静さんは友人と一緒に800ムー(1ムーは6.667アール)余りの小麦を栽培した。現在、小麦はまだ完全に熟していないが、彼らは急いで収穫しなければならなかった。それでも、わずか一部しか収穫できず、その後も雨が降り続けている。

 早めに収穫した小麦の品質が損なわれる一方、濡れた小麦の貯蔵性が悪くなるため、現在、河南省の多くの製粉工場では、「2023年の新しい小麦は一切受け付けない。古い小麦のみ受け付ける」と発表した。

 国連世界食糧計画(WFP)は昨年、「第二次世界大戦以降で最大の食糧危機」が人類に迫っていると警告した。中国当局は最近、「退林還耕」を推進し、当局が食糧問題に迫られていることを示している。今年は主要な小麦の産地で減産が進んでおり、今後、中国が食糧危機に陥るかは注目に値する。

(翻訳・吉原木子)