中国北部ではこのほど、異常気象に見舞われ、5月に記録的な連日の猛暑の警告が発表された。

 中国公式メディアによると、北京は15日に、36度の高温を記録した。突然の高温によって、多くの地域が電力供給への圧力や農作物の被害などの問題が生じる可能性があるという。

 中新網の報道によると、中国北西部、華北、華南など多くの地域で15日以降、気温が30度を超え、最も高い地域は河北省井陘県(せいけいけん)で38.3度に達する。天津市、鄭州市、済南市などでも気温が37度にまで上がる見込みだという。

 気候が温和なことで有名な雲南省でも、最近では気温が40度を超え、家庭ごとにエアコンをつけているため、電力網に重い負荷がかかっている。

 より深刻な問題は、この熱波が通常の夏季よりも前に発生したため、中国の多くの省の農業活動に打撃を与え、将来的に食料価格を押し上げる可能性があることだ。中国当局は14日、干ばつの緊急事態に対応するための会議を開いた。

(翻訳・吉原木子)