今年中国のメーデー連休(4月29日から5月3日)では各地の有名な観光地が混雑していたが、中国メディアの報道によると、今年の「メーデー連休旅行」の特徴は「貧乏旅行」であり、多くの人々が1日あたり約100元(約2000円)しか使わなかったという。

 中国メディア「第一財経日報」はこのほど、微博(ウェイボー)で「メーデー休暇にいくら費やしたか」というアンケートを実施した。その結果、43%の人が500元(約1万円)を超えないと回答した。

 孟偉という若者はインタビューに対して、「私たちは普通、ハンバーガーのようなファストフードを食べている。一食あたり20元(約400円)程度で、宿泊についても、できる限り節約している。たとえば3人部屋のホテルに泊まれば、1泊あたり130元(約2500円)程度でとても安い。2〜3日の旅行の費用は1人あたり300元(約5800円)程度になる」と述べた。

 また、中国文化観光部が発表したデータによると、今年のメーデー休暇中に国内旅行をした人数は総計2.74億人で、前年同期比70.83%増加し、国内観光収入は1,480.56億元で(約2.87兆円)、前年同期比128.90%増加したという。

 これに対して、一部のネットユーザーは、「これらのデータは一見、中国の観光業が繁栄しているように思えるが、よく分析すると、実際には人々が想像するよりも楽観的ではない。2023年の旅行者数は大幅に増加したものの、1人当たりの旅行費用が2019年のデータと比較して、明らかに減少していることが分かった」と指摘した。

(翻訳・吉原木子)