中国当局による農村への統制が厳しくなるにつれて、民衆の反発はますます厳しくなった。当局の強権に対して、海南省儋州(だんしゅう)市のある村の村民は、鎌や他の農具を持って、村に強制収用しに来る大勢の警察官を追い払った。

 海南省儋州市のある村で21日、地元政府が土地を強制収用するため、育成中の農作物を強制的に破壊した。村民たちは訴えに行っても効果がなく、警察官が村の出入り口を封鎖して、村民を外に出さないようにした。やがて村民たちの不満が爆発し、鎌やナタなどの農具を取り出して、農作物を守ることにした。

 ネットユーザーが投稿した動画には、少なくとも数十人の村民たちが鎌やナタなどの農具を手にして、叫びながら警察官たちを追い払っている様子が映っている。現場では爆発音が何度も聞こえたが、花火か自家製の火薬かは不明だ。

 この事件は、ちょうど中国の「農管(農業総合執法隊)」が全面的に稼働し、多くの農村地域が不安定になっている時期に発生している。ネットユーザーらは、「中国政府は国民との対立がなくても、わざと対立を作ろうとしている」、「全国の農村がこれから大騒ぎになる」など、中国農民の反発がこれからさらに増える可能性があるとコメントした。

(翻訳・吉原木子)