2月28日、江蘇省鎮江市の税務署の入り口で、数十人の職員が道路脇に二列に並び、4人の抗議者が「鎮江市税務署は職員の給料を支払っていない」、「鎮江市税務署の葉華局長は無責任だ」と書かれていた2つの白い横断幕を掲げた。(ネット写真)

 中国経済が不況に陥り、地方政府の金欠状況はますます深刻になっている。広西省公安当局の電気料金未払いに続き、経済が相対的に発達している江蘇省でも、税務署が職員の給料を支払えないことが現れた。

 ネットユーザーが投稿した動画には、2月28日、江蘇省鎮江市の税務署の入り口で、数十人の職員が道路脇に二列に並び、4人の抗議者が「鎮江市税務署は職員の給料を支払っていない」、「鎮江市税務署の葉華局長は無責任だ」と書かれていた2つの白い横断幕を掲げ、ほかの抗議者は「給料を支払え」と書かれたA4の紙を持って抗議している様子が映っている。

 鎮江市は長江デルタと南京都市圏の中心部に位置し、経済が比較的発達している。それでも、職員の給料を支払えないというのは「前代未聞」だと言えるだろう。また、その前日、中国郵政ハルビン支社の入り口にも職員が横断幕を掲げ、郵便局の賃金未払いや悪質な減給に抗議する動画がネット上で出回った。多くのネットユーザーは、「中国の国営企業ですら、給料を支払えず、減給している。このままいけば、いつか『爆発』するだろう」とコメントした。

 ほぼ同時に、広西省公安当局が電気料金48万元(約952万円)を滞納していることが暴露された。南寧市の電気供給局が広西省公安庁に送った「料金滞納停電通知函」は、ネット上で出回っている。

(翻訳・吉原木子)