湖北省武漢市の防疫スタッフが掲げている横断幕(ツイッター動画のスクリーンショット)

 「白紙革命」後、中国各地でバスの運転手から医療関係者まで、未払い給与を請求する運動が勃発した。

 ネットユーザーが投稿した動画には、河南省濮陽市にあるバスの運転手がバスに横断幕を掲げ、地方政府とバス会社が16カ月も給与が未払いだと訴えている様子が映っている。また、別の動画によると、湖北省武漢市の防疫スタッフが横断幕を掲げ、PCR検査を担当する機構が防疫スタッフの給与を支払えていないと訴えたという。

 中国地方政府の給与未払い事件はしばしば発生している。台湾メディア「聯合新聞網」8月の報道によると、中国地方政府の赤字のため、各地のバス会社や公立病院で給与未払い事件が発生している。河南省周口市のバス会社が給与を出せないという理由で、一時的に運休した。遼寧省のある公立病院は5ヶ月以上の給与未払いであったという。

 中国での未払い給与を請求する現象が集中的に発生したことについて、一部のジャナリストは、中国の経済状況が持続的に悪化した原因もあるが、「白紙革命」後、人々は不満を行動に移すようになったことが主な理由であると分析した。

 現在、中国は深刻な新型コロナウイルス感染拡大に見舞われ、経済の低迷はしばらく続いていくとみられる。そのため、給与未払い現象はますます一般化する可能性がある。

(翻訳・吉原木子)