深セン市市民センターは、パトカーやパトロールカーに囲まれ、近くの図書館や公園なども封鎖された。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国共産党は抗議デモに参加した人への調査を開始していると、ロイター通信11月29日、「白紙革命」に参加した北京市民3人の話を引用して報じた。警察署に出頭して27日夜の活動について書面で記録するよう求められている人もいて、現在も街には大勢の警察官がいるという。

 ロイター通信によると、3人のうちの1人は、北京の警察官を名乗る人物から電話を受け、日曜日(27日)の夜の行動を書面で記録するために警察署に来るように求められたという。また、大学側から抗議の現場に行ったことがあるかどうかを尋ねられ、書面で提出するよう求められた学生もいた。

 また、ツイッターに投稿された動画では、上海の警察官が地下鉄の車両内で市民の携帯電話を順次にチェックしている様子が映っている。

 深セン市市民センターは、パトカーやパトロールカーに囲まれ、近くの図書館や公園なども封鎖され、市民はすでに公の場所でウルムチ火災の犠牲者を悼むことができなくなっている。かつて、大規模な抗議デモを行っていた広州市海珠区では、警察官がテントを張って道路に直接駐在している。

 一部のアナリストは、これは悪い兆候を示していると指摘した。「ゼロコロナ政策」がすぐには終わらないだけでなく、各地域の安定維持・管理制御が口実になり、閉鎖措置がさらに続出する可能性がある。これは事態を激化させるはずだ。

(翻訳・藍彧)