上海・浦東・陸家嘴(Stefan Wagener, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons)

 より多くの中国富裕層が最近、資産を現金化してから中国を離れることを計画している。そのため、上海不動産の物件価格が今後も下落し続けると見込まれる。サウスチャイナモーニングポスト20日の報道で分かった。

 地元住宅管理局の公式サイト「Fangdi.com.cn」のデータによると、10月末まで、中古住宅の販売は約13万5400戸で、前年同期比7.8%増となった。地元の不動産業者が公開した情報によると、これは2021年末より30%近くも高くなっているという。

 浦東新区の不動産会社のシニアマネージャーである宋さんは、「ますます多くの富裕層が不動産資産を売却しようとしている。なぜなら、彼らは地元の不動産市場が低迷し続けることを予想しているからだ。彼らの多くは移民を検討しているか、資産の一部を海外に振り分けることを計画している」と述べた。

 中国国家統計局のデータによると、10月の上海の中古住宅価格は前期比0.4%下落し、上海の住宅価格が前期比で下落したのは2021年11月以来初めてだった。

 地元のブローカーによると、買い手を引き付けるために、家主は価格を10%引き下げざるを得ないという。また、上海の家賃も下がっており、最大20%の値引きをする大家もいる。

(翻訳・吉原木子)