ペーパードッグや 深夜に這いまわるなど、ロックダウン中に中国の大学生の間で生まれた奇抜な流行が注目されている。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 ペーパードッグ(紙製犬)や 深夜に這いまわるなど、ロックダウン(都市封鎖)中に中国の大学生の間で生まれた奇抜な流行が注目されている。

 大学生の中には、寮室のドアにペーパードッグをくくりつけ、時にはキャンパス内を「散歩」させる人もいた。ペーパードッグの多くは宅急便のダンボール箱で作られている。

 紙のペットがロックダウン中における、大学キャンパスでの最新の遊び方である。本物の犬を飼うのはコストが高すぎるし、経済的に自立していない大学生にはペーパードッグが最適だというネットユーザーがいた。

 また、中国の大学生の間で「這いまわる」ことも流行っている。北京の清華大学、中国伝媒大学、北京語言大学、上海の華東師範大学では、「這いまわる」がブームになっている。

 ネットユーザーの中には、「這いまわる」ガイドを作成し、体のどの部分に着地するか、どのように手足を調整するかなどを詳細に説明する人もいる。「這う」愛好家の中には、ネット上でグループを立ち上げ、愛好家を募って一緒に夜に這うよう告知する人もいる。さらに、「毎日這うことを堅持し、心身の状態を良好に保つ」というスローガンを掲げている「這う」愛好家もいた。

https://twitter.com/i/status/1591008825485963264

 残念なことに、この抵抗とは言えない行動も学校側に介入され、批判・禁止された。複数の大学では、「真夜中に這う」の参加者にPCR検査陰性証明書の提出が求められているという。

 また、一部の学生がウェイボーで明らかにしたところによると、多くの学生の「ペーパードッグ」が大学側に没収され、「這う」グループのオーナーも大学側に警告され、各大学のウェイボーの「這う」グループに関するメッセージはブロックされたという。

 卒業して間もないカナダ在住の中国人留学生の漪涵(い・はん)さんは11日、「希望之声」とのインタビューで、大学での3年間の青春時代には、3人で食事をする自由もなかったことの重圧を明らかにした。「ペーパードッグ」を飼うことも「這う」ことも高圧下でのストレス発散であり、非常に消極的な抵抗である。

 漪涵さんはまた、「中国共産党は恐怖ですべての人を支配している。あなたはその恐怖で、自己検閲してしまう。多くの場合、私たちの自然な第一反応は恐怖だ」と述べた。

 この恐怖はすでに骨の髄まで深く浸透しているため、多くの中国人が海外に出ても中国共産党に対する恐怖を持ち続けていると漪涵さんが強調した。

(翻訳・藍彧)