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 中国浙江省は持続的な干ばつの影響を受け、同省の金華市、楽清市は5日から、干ばつ緊急警報を発令した。楽清市(がくせいし)の通常給水はあと55日しか保障できず、金華市都市部の給水は70日未満となっている。

 楽清市は5日、干ばつの黄色(注)警報を出し続けており、全市の干ばつ指数は中度から重度の干ばつに達する見込み。

 楽清市の水利部門の統計によると、10月13日から、同市の通常の水供給は約55日間しか保障できないという。

 水利専門家によると、11月の降雨の渇水期に入ると、次の集中的な降雨は来年3、4月以降になるため、今は楽清市現地の貯水池に貯められる水はほとんどないという。

 浙江省中部の金華市でも最近、水不足が深刻化している。最新のニュースでは、同市の都市用水を供給できるのがあと70日未満となっている。

 金華市応急管理局の王栄明副書記は、6月26日に梅雨が明けて以来、金華市の平均降水量は平年同期より6割以上減少し、そのうち金華市の降水量は平年同期より7割以上減少し、1954年に記録されて以来、同時期の最低を記録していると述べた。

 王栄明氏は、都市の給水状況は比較的厳しく、都市に水を供給する沙ハン貯水池と他の3つの貯水池は後70日未満、武義町は約100日程度しか水を供給できないと明らかにした。

 注:中国の警戒信号のレベルは、一般的に気象災害がもたらす危害の程度、緊急度、展開状況に応じて、Ⅳ(一般)、Ⅲ(軽度)、Ⅱ(重度)、Ⅰ(特に重度)の4段階に分けられ、青、黄、オレンジ、赤の順に表示される。

(翻訳・藍彧)