2018年、看中国の取材を受ける野村旗守氏(写真撮影:看中国)

 11月3日12時「中国における臓器移植を考える会」(SMGネットワーク)の事務局長であるジャーナリストの野村旗守氏(58歳)が入院先の埼玉県富士見市三浦病院で死去した。

 野村旗守氏は2017年から中国における臓器収奪問題に対し、SMGネットワークの先頭に自ら立ちグループをまとめ、危険を恐れる事なく様々な活動をされていた。臓器収奪問題に関する著者として2021年に編集者及び執筆者の一人となり、『中国臓器移植の真実』を出版された。

 2021年9月には、5つのNGOが共同で開催した国際サミットで「強制臓器摘出の阻止と撲滅に関する世界宣言」を発表された。このテーマをめぐる「世界サミット」の「メディアの部」でスピーチをされた。

 関係者によると
「野村氏は正義感が強く温かい人柄で誰からも愛される人だった。穏やかで優しい対応や、人への心遣いは最期の時まで変わらなかった。最後は痩せてしまったが顔立ちは20代の若者の様であり澄んだ目をしていた。残念でならないが野村氏の遺志を継いで行き、野村氏が築いたSMGを更に頑張って行きたい。また、野村氏が自らの死を悟り淡々と静かに最期に至った姿は周囲の人達に見事な生き様だったと賞賛された」との事です。

 野村旗守氏の死因は食道癌で3日、ご家族に見守られる中息を引き取られた。

(文・勅使河原 英莉)