北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン)氏は15日間連続で複数のミサイル発射実験を指導したが、その後、なんと「国民を自分の子どものように愛する」一面を見せた。

 北朝鮮の国営テレビ局「朝鮮中央テレビ」17日午後7時から放送した1時間40分の最新ドキュメンタリー「人民の父」は、金正恩氏専用の特別列車の内部を公開した。さらに、カメラ越しに、金正恩氏が検閲している文書まで意図的に公開した。この文書ではパスタ、シャンパン、チーズを含め、夏季の犬肉の十分な提供保証など、より多くの食べ物から国民に必要な栄養素を補う方法を取り上げている。

 同ドキュメンタリーでは、金正恩氏が2014年に孤児院を視察した際、古い割れた茶碗を指差しながら、「お前たちの孫がこんな割れた茶碗で食事をしていたら、良い気持ちになれるのか?」と役人たちを罵倒した様子も映っていた。金正恩氏が去った後、孤児院ではようやく、日本のハローキティ、米国のミッキーマウスや白雪姫など、有名なアニメキャラクターが描かれた新しい食器に交換された。

 また、金正恩氏が長距離移動の際に必ず搭乗する専用列車「動く執務室」も公開された。専用列車には、防弾、迫撃砲装備など装甲車を上回る安全性に加え、最先端の通信施設、寝室、執務室、会議室、レストラン、宴会室など、あらゆる施設が備わっている。

(翻訳・吉原木子)