大慶市景園団地ではこのほど、集団食中毒が発生し、中毒患者が病院に向かうところ、団地の門番に止められた。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国東北部の黒竜江省大慶市はすでに1カ月間も閉鎖されている。大慶市景園団地ではこのほど、集団食中毒が発生し、中毒患者が病院に向かうところ、団地の門番に止められた。

 大慶市での感染は8月20日に始まり、当日3人の新規感染者が確認された。その後、感染者数は日々増加し、9月2日には1日で200人以上の新規感染者が確認された。大慶市で確認された感染者はすべてオミクロン変異株BA.5.2であった。

 中国の公式データによると、9月20日17時まで、大慶市には高・中リスクの地域が54カ所ある。中国当局は、高・中リスク地域の住民は団地から外出できないように規制している。

 大慶市景園団地のコミュニティスタッフとボランティア防疫スタッフが全員食中毒にかかり、100人以上が病院で救助された。とあるネットユーザーの16日の投稿で分かった。

 別のネットユーザーが18日に投稿した動画では、大慶景園団地で食中毒にかかったコミュニティスタッフとボランティア防疫スタッフが、病院へ向かうために団地を出ようとしたが、女性の門番に止められる様子が映っている。女性の門番は「通行証がなければ出られない。団地(内)で死んでしまえ」と言った。

 最終的に阻止できず、中毒患者はその後、病院に運ばれて治療を受けたという。

(翻訳・藍彧)