台風の中でも、まだ開いている数少ない病院でPCR検査を受けている上海市民(ツイッター動画のスクリーンショット)

 今年最強の台風12号(ムイファー)が9月14日、時速30キロ、風速30メートル、最大瞬間風速は40メートルで江蘇省・浙江省・上海市を横切り、多くの地域で大雨と大洪水をもたらした。しかし、台風の中でも、上海市民はPCR検査を強制され、まだ開いている数少ない病院で長蛇の列を作ってPCR検査を受けなければならなかった。

 中国公式メディアによると、台風12号の中心は14日午後20時30分ごろ、浙江省舟山市(しゅうざんし)普陀(ふだ)沿海に上陸した。上陸時の中心付近の最大風速は42メートル/秒だったとのこと。

 観測によると、12号台風は14日15時、上海浦東新区南匯嘴の南東217キロの東シナ海の海上に位置し、中心付近の最大風速は48メートル/秒、中心の最低気圧は945ヘクトパスカルだった。

 台風の中心が15日午前0時30分ごろ、上海奉賢区(ほうけんく)沿海に再上陸した。上陸時の中心付近の最大風速は35メートル/秒、中心の最低気圧は975ヘクトパスカルだった。

 台風の影響で、14日17時以降、上海浦東国際空港の旅客便全便が欠航し、17時30分以降、上海虹橋国際空港の旅客便も全便欠航した。

 上海市民の話によると、台風の影響で上海各区のPCR検査所は一時閉鎖され、一部の病院だけでPCR検査が行われているという。しかし、台風が来たにもかかわらず、翌日外出時に依然として72時間のPCR検査証明書を持たなければならない。その結果、台風の中でPCR検査を受けるというおかしな光景が現れた。

 ネットユーザーが投稿した動画では、上海市民が暴風雨の中、ある病院の前で、PCR検査を受けるために、長蛇の列を作っている様子が映っている。

(翻訳・藍彧)