多くの砂運搬船が長蛇の列を作っている。(ネット写真)

 上海の猛暑日が終わったが、長江や太湖(たいこ)の減水により黄浦江(こうほこう)の水位はここ20年来の同時期の最低水位まで下がり、100隻近い砂運搬船が座礁した。

 上海市水務局によると、黄浦江は外川とつながっているため、上流から流れてくる水の減少と高温による蒸発の影響で、黄浦江の各水文観測所の水位は2003年以降の同期間で最も低い値を示しているとのことだ。今年の水位は、以前より20センチ以上下がった。

 ある河道では、20隻近い砂運搬船が水路の真ん中に停泊し、座礁した船は100メートル近くも続いている。そう遠くないところにも多くの砂運搬船が長蛇の列を作っている。

 船員らによると、近くの河川区域では、合計100隻近くの砂運搬船が、黄浦江の主な支流の1つである淀浦河の淀東水門の通過を待っているが、水位低下により淀東水門の輸送力が低下し、ほとんどの砂運搬船がここで1~2日停滞しなければならないという。周辺の水路にある他のいくつかの閘門(水門の開閉扉)が整備中であるため、運休状態になっている。短期的には、淀浦河の船舶滞留問題が続くと思われる。

(翻訳・藍彧)