重慶市の地下鉄の駅や車両の照明が消された。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 四川省や重慶市での持続的な猛暑が、電力不足と重なり、多くの地域で電力制限や停電が発生している。重慶市の地下鉄が照明をオフにした動画がネットで話題となった。

 ネット上の動画では、重慶市の地下鉄の駅や車両の照明が消され、真っ暗の中、エスカレーターだけが、不気味な緑の光を放っている様子が映っている。照明がすべて消えて何も見えない車両もあれば、車両内で赤く光るだけのところもある。多くのネットユーザーが「秘密の脱出部屋のようだ」と不満を漏らした。

 中国メディア「極目新聞」の報道によると、重慶市軌道交通(集団)有限公司カスタマーサービスホットラインのスタッフは23日、省エネに関する要求に応じて、一部の駅や路線では照明設備の一部がオフになり、車内が暗く見えることがあると述べた。

 四川省・重慶市の大規模な停電や電力制限により、市民の不満を引き起こしている。

 ネット上で話題となった動画の中で、成都市のあるレストランの女性経営者が汗を拭きながら、「ここの広場ではエアコン、照明、電気が使えない。外食産業がせっかくコロナを乗り切ったのに、今はまた電力制限に直面している。すべての飲食業者が待ち望んでいた7、8月の繁盛シーズンはこのまま終わってしまった。夕方6時半に閉店して家に帰るように要求されている。今年の外食産業は本当に大変すぎる」とSNSで不満をこぼしていた。

(翻訳・藍彧)