中国四川省徳陽市では14日、建設中の道路橋が突然崩壊し、複数の工事関係者が死傷した。(YouTube動画のスクリーンショット)

 中国四川省徳陽市では14日、建設中の道路橋が突然崩壊し、複数の工事関係者が死傷した。

 道路橋が崩壊する様子の動画がネット上に多数流出した。同市の応急管理局は、14日午前9時頃、峨眉路と岷江東路の交差点にある建設中の道路橋で事故が発生したと公表した。中国中央テレビ(CCTV)の報道によると、道路橋の崩壊後1人が死亡、1人が負傷して入院、1人が閉じ込められた。同日午後1時30分、閉じ込められた人は救出され、病院に搬送されたという。

 しかし、この事故では3人だけでなく、より多数の人が死亡したと、ソーシャルメディアで情報筋により暴露された。

 また、ネットユーザーがウェイボー(微博、Weibo)で、この道路橋は都市建設の重要なプロジェクトであることを指摘し、「地方政府は政治業績のために、すべての建築プロジェクトを予定より速いスピードで無理やり進ませている。炎天下の中、現場のスタッフたちはこんなにも大変なのに、完成していない橋が崩壊してしまった。死傷者は本当に可哀想」と述べた。

 実際、中国では徳陽市のような道路橋の崩壊事故はしばしば起きている。中国ビジネスメディア「第一財経」の2012年統計によると、2011年から2012年8月まで、中国では少なくとも19件の橋梁崩壊事故が発生したという。

 2007年から2012年まで、中国では少なくとも37基の橋(建設中の13基を含む)が崩壊し、少なくとも182人が死亡、177人が負傷した。1年平均で7.4基の橋の崩壊が発生した。

(翻訳・黎宜明)