北京、上海、南京など多くのGAPショップが閉店整理中(ネット写真)

 米最大の衣料品の小売店GAP(ギャップ)はこのほど、北京、上海、南京など多くの店舗がクリアランスセールし、中国市場からの撤退を準備している。

 中国複数のメディアによると、中国全土のGAPの店舗がクリアランスセールに入り、閉店へのカウントダウンが始まったという。北京の領展ショッピングセンターにあるGAPの店舗は、キャビネットの撤去や倉庫の片付けを始めており、8月27日で閉店する。南京水遊城(南京アクアシティ)にあるGAPショップも最近、閉店クリアランスセールが行われており、8月19日に閉店する。また、SNSによると、上海の嘉定区や閔行区のショップも閉店整理中の店舗があるとのこと。

 GAPの中国本社はこのほど、「アパレル・ファッション業界は、特に中華圏で急速に変化している」と述べた。近年、GAPの実店舗数は大幅に縮小しており、現在、中国本土には150店舗しか残っていない。

 GAPは2020年から閉店が相次ぎ、北京だけでも王府井(ワンフーチン)APMショッピングモールの1号店、西単大悦城(10階建てのモダンなショッピング モール)の旗艦店、頤堤港(イーティーガン)の店舗など多くの重要店舗を閉店した。

 また、2020年3月には、GAP傘下ブランドのOld Navy(オールドネイビー)が中国に進出して6年後にすべての販売チャンネルを閉鎖し、正式に中国から撤退した。

 

(翻訳・藍彧)