万安橋全体が燃えている様子(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国福建省寧徳市屏南県にある「現存する中国最長の木拱廊橋(木造アーチ型屋根付き橋)」の万安橋で6日夜、火災が起き、橋体が燃えて倒壊した。死傷者は出ていない。

 中国国営中央テレビの報道によると、6日21時10分ごろ、屏南県長橋町の万安橋で火災が起き、火は同日午後10時45分に消し止められた。橋体は焼失して倒壊した。死傷者は出ていない。

 ネットユーザーが投稿した動画では、100メートル近くの万安橋全体が燃えて火竜のようになり、全焼して倒壊していく橋の姿を見て、動画を撮影した女性と地元の人々が泣き声を上げ、古代の橋の焼失に心を痛める様子が映っている。

https://twitter.com/i/status/1555938849330642951

 万安橋は今から900年以上前の北宋時代に架けられた。現存する中国最長の木造アーチ型屋根付き橋である。元々は「龍江公主橋」と呼ばれていたが、その後「虹橋」と改名され、現在は「万安橋」と呼ばれている。 

万安橋(ネット写真)

 万安橋は、清の時代の康熙47年(1708年)に焼失し、乾隆7年(1742年)再建され、その後、歴代にわたり修繕されていた。1990年10月9日に県級文物保護単位、1991年3月に省級文物保護単位、2006年5月25日に「閩東北廊橋」の一つとして全国重点文物保護単位に指定された。長さは98.4メートル。

(翻訳・藍彧)