大型インフレータブルプールが爆発・崩壊した(ネット写真)

 四川省遂寧市(すいねいし)蓬渓県(ほうけいけん)の遊園地で16日夜、大型インフレータブルプールが爆発・崩壊し、1人が死亡、7人が負傷した事故が発生したと報じられた。事故の1週間前から、同場所の安全性が著しく損なわれているとの苦情が寄せられていたのだ。

 中国メディア「極目新聞」によると、遂寧市蓬渓県蓬南鎮(ほうなんちん)の遊園地に大型インフレータブルプールが設置されたが、16日19時30分頃、プールが原因不明で突然爆発して崩壊し、プール内で泳いでいた人たちが近隣の川に流された。

 その後、同県当局は、この事故により1人が死亡、7人が負傷したことを確認し、具体的な事故原因については調査中であることを発表した。

 同遊園地は8日にオープンしたばかり。事故発生の1週間前、遊園地には安全上の重大な問題があるとして住民から苦情が寄せられていたという。

 11日、ネットユーザーが人民網の「指導者伝言板」に同県党委書記へのメッセージを残し、遊園地の深刻な安全上の危険について訴えた。苦情には、交通安全上の危険、医療安全上の危険などが指摘されたほか、「遊園地は仮設で、事業運営に関する書類もなく、責任者もいない」とも指摘された。

 しかし、本記事報道発表時点では、この苦情はまだ「処理中」のままだ。

(翻訳・徳永木里子)