当局の厳しい防疫政策により、5日に北京理工大学で抗議デモが発生し、治安維持のために大勢の警察官が出動し、注目を集めた。@zhanglifan ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国北京で初めてオミクロン株の新たな系統「BA.5」が確認された。警戒を強める市政府は緊張が高まり、厳しい防疫対策に対して、北京理工大学で抗議デモが行われた。

 北京市政府は6日の会見で、5日に発表したクラスター3例を分析したところ、ウイルスがオミクロン株の新たな系統「BA.5」だったと発表した。警戒を強める市政府は人が密集する場所に入る際、ワクチン接種の証明を義務化することを決めた。

 当局の厳しい防疫政策により、5日に北京理工大学で抗議デモが発生し、治安維持のために大勢の警察官が出動し、注目を集めた。

 ネット上に流れた写真には、北京理工大学のキャンパスに大勢の人が集まり、大勢の警察官が現場に駆けつけた様子が写っている。双方がぶつかる衝突を起こしたかどうかは不明だ。現場の教職員や学生によると、北京理工大学が5日に突然新しい防疫管理規制を導入したため、不満を引き起こしたのだ。しかし、ネット上で流れているニュースに対して、北京理工大学側は対応を拒否した。

 北京に加え、中国本土で初めてオミクロン株の新たな系統「BA.5」が報告された陝西省西安市の当局も、新たに厳しい管理規制を開始した。

 陝西省西安の衛生当局は、5日までの4日間に29人の感染者が確認されたと発表した。全員、オミクロン株の新たな系統「BA.5」に感染していたということだ。

 西安市は感染拡大を防ぐため、当局は食料を扱うスーパーなどを除く商業施設などに6日から1週間の休業を指示した。学校も早めに夏休みを取った。

 中国メディア「財新網」によると、西安駅には5日夜、長蛇の列ができ、多くの大学生や観光客は、去年の大規模なロックダウンが行われた影が残っているため、当日夜のうち西安市を離れた。

(翻訳・藍彧)