中国広東省河源市連平県の水力発電所が崩壊し、下流の連平県の多くの町がたちまち浸水・冠水する事態となった。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国広東省河源市連平県で13日、豪雨に見舞われ、川水が急上昇し、同県の水力発電所が崩壊し、下流の連平県の多くの町がたちまち浸水・冠水する事態となった。

 中国公式メディアによると、広東省河源市連平県で13日10時、大雨の赤色(注)警報が発令され、県全域の平均降雨量は274.6ミリで、複数の地域に警報が出たという。上坪鎮、元善鎮では、いずれも閉じ込められている住民がいる。連平県上坪鎮東陽村の道路は胸の高さまで冠水し、一部の家屋の1階部分は半分以上の高さまで浸水し、多くの住民が閉じ込められてしまった。

 報道によると、閉じ込められていた27人が救出され、483人の住民が避難したという。救助の際、2人の特警(特殊警察部隊)が洪水に流されたが、幸いにも2人とも救助され、衝撃による異なる程度の打撲、擦り傷があった。

 しかし、公式メディアは、連平県の水力発電所が崩壊し、押し寄せる洪水によって下流の町に大きな被害が出たことを報じなかった。

 ネットユーザーが投稿した動画には、連平県の水力発電所が崩壊し、洪水がダムの決壊したところから流れ落ち、下流の町や農地が浸水している様子が映っている。

 他の貯水池からも放水され、上昇した川の水が堤防を越えて町に流れ込み、道路が冠水し、道端に駐車していた多くの車が洪水に流された。

 注:中国の警戒信号のレベルは、一般的に気象災害がもたらす危害の程度、緊急度、展開状況に応じて、Ⅳ(一般)、Ⅲ(軽度)、Ⅱ(重度)、Ⅰ(特に重度)の4段階に分けられ、青、黄、オレンジ、赤の順に表示される。 

(翻訳・藍彧)