習近平氏(ネットより)

 中国共産党の第20回全国代表大会(第20回党大会)を控えた敏感な時期に、習近平氏は「戦争以外の軍事作戦要綱」に署名・公表した。

 新華社通信は13日、中国共産党中央軍事委員会の習近平主席が、数日前に2022年6月15日に施行される「戦争以外の軍事作戦要綱(試行実施)」を発行する命令に署名したと報じた。

 党のメディアリリースでは、「要綱」の具体的な内容には触れず、「リスクと課題の予防と解決、緊急事態への対応」「国家の主権・安全・発展利益の保護」「世界平和と地域の安定の保護」などの公布の目的のみを宣言した。また、「戦争以外の軍事作戦の組織と実施を規制する」「軍隊が戦争以外の軍事作戦を行うための法規的根拠を提供する」などにも言及した。

 中国共産党は第20回党大会を控えた政治情勢の敏感な時期に、習近平氏は突然「戦争以外の軍事作戦要綱」を発表し、様々な憶測を呼んでいる。

 ラジオ・フリー・アジアの報道は、習近平氏の「軍事力(軍備)を厳格にコントロール」を見出しに掲げた。

 一部のユーチューバーは、習近平氏の動きは、党内の反対派や民衆の抵抗に対する弾圧を強化する狙いがあるのではないかと指摘した。

 また、台湾を狙ったものではないかと推測する人もいた。

 ロシアのウクライナ侵攻も、ウクライナに対する「特別軍事作戦」「ロシアの安全保障を守る」と主張し、自ら戦争を発動したことを否定している。

(翻訳・藍彧)