(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 カナダの23歳のローラ・ハート・ファガネロ(Laura Hart Faganello)は8月19日にフェイスブックで、ある男性と結婚することをシェアした。その男性とはほかの誰でもなく、彼女の夫であるブレイデン・ファガネロ(Brayden Faganello)である。彼女はフェイスブックでこのドラマチックなストーリをシェアした。

 ローラは2年前、仕事中に大きな柱に頭をぶつけてしまい、意識不明になった。しばらくしてローラは意識を取り戻したものの記憶を失っており、自分を17歳だと思い、9ヶ月前に結婚したことも忘れ、夫のブレイデンのことも覚えていなかった。

 事故から2年の間、ローラは読み書きときちんとした話し方を勉強しなおし、記憶を失った生活に慣れ、頻繁に起こる痛みも乗り越え、そして何より、自分は見ず知らずの人と結婚している事実に直面しなければならなかった。

 怒りと憂鬱に襲われた時期もあり、多くのものを失ったとローラは感じていた。自分の記憶を呼び覚まし、いつかブレイデンを見てすべてのことが思い出せることを望んでいたが、それが叶うことはなかった。

 ローラは最終的に自分で決めなければならないことはわかっていた。ブレイデンのことを覚えてはいないけれども、彼は自分に対していつも優しかった。ローラは改めて彼のことを知りたいと思うようになり、結婚指輪を取り出し、そして彼との交際を始めた。

 現在ブレイデンはローラの友人から恋人になっている。彼に対する昔の記憶と感情が戻ってなくても、今彼女は彼に対する新しい記憶と感情を持っている。そしてブレイデンは8月19日に(再び)彼女にプロポーズをした。そして彼女は(再び)同意した。

 このカップルは来年の夏に再度結婚する予定である。この新しい始まりと幸福な未来に対して、ローラは感謝の気持ちもシェアしている。

ローラのフェイスブック:

(翻訳・謝 如初)