(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国空軍の練習機が23日、河南省商丘市虞城県張集鎮曹楼村に墜落し、パイロット2人がパラシュートで脱出し、麦畑に着陸したことが、ネットユーザーの撮影した動画で分かった。うち1人のパイロットは外国人でロシア人訓練生と噂されている。

 ネット上で流れた動画は、飛行機の墜落現場を暴露した。練習機が通り過ぎた後、突然黒い煙がもうもうと立ち上った。 広い麦畑では、飛行機の残骸がまだ燃えており、その残骸の1つに中国軍のロゴが残っている。

 地元の村人たちは、近くの畑で、パラシュートで脱出に成功したものの、身動きがとれない2人のパイロットを発見した。一人は中国人の顔で、もう一人は外国人の顔をしていた。中国人パイロットは電話で助けを求めている。

 村人が身分を問うと、中国人は「人民解放軍」であることが確認され、撮影者に「写真を撮らないで」と言った。もう一人のパイロットは東欧系に見えた。中国人パイロットは、自分は訓練生で、白人パイロットは教官であることを「わざわざ明確」に説明したという。しかし、ネットユーザーは、それをまったく信じず、彼らは本当の身分を隠そうとしていると考えている。

 外部分析によると、その外国人はロシア人である可能性が高いという。関係動画はSNSで話題となっている。政治評論家は、この事件はアメリカの情報機関の高い関心を集めるだろうと述べた。

 米国に亡命した中国海軍司令部の元参謀(中佐)である姚誠氏は、この事件は深刻だと考えている。彼は、外見からロシア人に見えたことから、3つの可能性が考えられると分析した。1つは、飛行教官として中国共産党のパイロットを訓練している。しかし、近年中国共産党はロシアの新型機を買っていない。2つ目は、中国に来て新型機の訓練を受けている。つまり、中国共産党がロシアの飛行機を売る(贈る)つもりである。3つ目は、2人は超音速戦闘機パイロットだけが持つ耐負荷スーツを着ており、ロシア軍が高級戦闘機不足であることが分かる。

 ロシアのパイロットの訓練に協力しているなら、中国共産党がロシアのウクライナ侵攻に深く関わっていることを意味するという分析もある。米国の情報機関もこのことを高く注目しているため、後続の問題があり、この事はまだ終わっていない。

(翻訳・藍彧)