(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国のネット上でここ数日、防疫措置により患者が医療機関の受診に間に合わず、亡くなったというニュースが相次いでいる。また、長引く隔離・ロックダウンに耐えられず、ビルから飛び降り自殺した人もいれば、食糧不足に見舞われた人もいる。このような悲惨でプレッシャーの高い状況の中で、上海市民は怒りに火をつけ、抗争を起こし始めた。

 上海のある男性が当局の厳しい防疫措置に耐えられず、防疫スタッフと口論している動画が2日、ツイッターで投稿された。男性は口論中、「共産党を打倒せよ!」と怒鳴った。

 同動画は海外のネットユーザーの間で話題となり、男性の安否を懸念する声もあり、同時にその勇気を高く評価する声もあった。

 「ついに災いの元凶を呼び出したのだ」

 「共産党を倒さなければ、中国国民に平和は訪れない」

 別の動画では、上海市民がロックダウンで食料がないため、買いに出かけようとしたが、防疫スタッフに止められ、警察官が出動し、逮捕するぞと脅された。市民がパトカーを取り囲み、現場にいるあるおじいさんが手錠をかけられたように両手を伸ばし、「どうせ食べものがないんだから、捕まえてくれ、逮捕されれば飯が食える」と怒りながら語った。

 同動画の中には、取り囲んでいる市民を止め、理性を求める人もいた。しかし、ある市民は怒りながら、「本当に食べ物がなくなっている。理性があっても、お腹が空いていることに何の役にも立たない。あんたはあれこれ言っているけど、食べ物をどうにかしてくれるのか?」と叱った。現場は騒然としていた。

 「圧力鍋が爆発しそうだ」とコメントするネットユーザーがいた。

 また、上海の仮設病院内では、隔離されている人々が抗議デモを始め、「健康を返せ、プライドを返せ」と叫でいる動画もネット上に出回っている。

(翻訳・徳永木里子)