(ツイッター動画のスクリーンショット)

 上海市の感染拡大から丸1ヶ月を経過した。上海市政府は3月30日、市内の新規感染者が5982人に急増したと発表した。この流行に対応するため、当局は各地で仮設隔離病院の建設を急いでる。

 中国公式メディアによると、3月29日0時から24時まで、上海の市内新規感染者は5982人が確認されたとのこと。上海での実際の感染者数は、当局の発表よりはるかに多いだろうと懸念されている。

 地元住民によると、近隣団地の多くの住民が感染しているが、まったく治療が得られず、感染者数の統計にも含まれていないという。

 中国の公式メディアの報道によると、上海の浦東新区の国際博覧センターでは、軽度と無症状感染者のための集中隔離施設が緊急建設中で、15,000床以上のベッドが設けられる予定だという。他に多くの建設中の仮設病院もあり、当局がまだ公開していない。

 情報筋によると、当局は30万人を隔離できる仮設病院を50棟建設する予定だと明かした。

 当局は感染者を全員仮設病院に送り込み、他の人と隔離して感染状況をコントロールしようとしているようだ。しかし、多くの仮設病院には医師、看護婦がおらず、患者は何の治療も受けられないままになっている。最近、病気の苦痛や苦しみに耐えられず、仮設病院で集団抗議する患者もいた。

 ネット上に流れた動画には、感情的になった男性が、「困らせたくないので、指導者を現場に呼んで来なさい。指導者は外に隠れてないで、死ぬのを恐れているのか」と叫んでいる様子が映っている。男は声を張り上げて「交差感染を繰り返し、トイレに水がなく、排泄物がめちゃくちゃ、顔を洗う場所もなく、薬も出ない。もう3日間だよ、PCR検査もしない」と叫んだ。

https://twitter.com/i/status/1509051244471496707

 ネットユーザーからは、「重症者の集中治療室では、死体袋に包まれて運ばれて行かれる人が多くて、とても怖い。現在、仮設病院から発信される情報は非常に限られており、発信されてもすぐに削除されてしまうのが現状だ」とコメントした。

https://twitter.com/i/status/1509158818407583746

 一部のネットユーザーによると、仮設隔離病院では携帯電話を厳しくチェックする専属スタッフがいるという。

(翻訳・藍彧)