ホワイトハウスのサキ報道官(ホワイトハウス動画のスクリーンショット)

 ロシア当局は15日、ウクライナ侵攻をめぐり米国から科された制裁への報復として、同国のジョー・バイデン大統領ら高官十数人に入国禁止措置を科すと発表した。これに対し、ホワイトハウスのサキ報道官は「ロシアに休暇で行く予定はない」と回答した。

 英紙デイリー・メールによると、ロシア外務省は15日、バイデン政権と欧米がロシアに課した経済制裁への報復として、バイデン氏の他、アントニー・ブリンケン米国務長官、ロイド・オースティン米国防長官などを対象に、ロシア入国禁止とロシアでの資産凍結への制裁を発表した。

 ロシア外務省が発表した声明によると、かつてない一連の制裁に対応し、対等の原則に基づき、ロシアは米国高官に対する制裁を発表した。また、これは米政権の極端な対露政策の必然的な結果であると付け加えた。

 これに対し、サキ米報道官は「近い将来、ロシア訪問の予定がなく、資金を引き出せないロシアの銀行口座も持っていないため、前進し続ける」と述べた。

 その後、米国務省は、ベラルーシのルカシェンコ大統領とロシアの国防関係者11名に対して、彼らとその家族が米国の入国やビジネスを禁止する制裁措置を発表した。米財務省外国資産管理局のアンドレア・ガッキ局長は、「本日の制裁は、米国が今後も腐敗や大規模な人権侵害を行う者に対して具体的かつ重大な制裁を課し続けることを示すものだ。我々はロシアによるウクライナの人道回廊への攻撃を非難し、ロシアにウクライナに対する残忍な戦争をやめるよう呼びかける」と述べた。

(翻訳・徳永木里子)