F-16戦闘機の左翼下に搭載されている空対地攻撃ミサイルJDAM(Tech. Sgt. Scott Reed, Public domain, via Wikimedia Commons)

 北朝鮮は24日午後2時ごろ(日本時間)、東シナ海に向けて大陸間弾道ミサイルとみられる飛行物体を発射し、約1時間後に青森県近海の日本の排他的経済水域(EEZ)に着弾した。これは北朝鮮による今年12回目のミサイル発射実験であり、このような「高角度」での長距離ミサイルの発射はおそらく2017年以来初めてとなる。

 AP通信によると、韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が平壌(ピョンヤン)の順安(スンアン)空港から「高角度」で長距離弾道ミサイルを発射したようだと明らかにした。ミサイルの射程を考えると、今回の試射は「火星17」新型大陸間弾道ミサイルとみられる。

 日本防衛省によると、このミサイルは約71分間飛行し、飛行距離は約1100キロメートル、最大高度は6000キロ以上に達したという。日本沿岸警備隊によると、同ミサイルは現地時間の午後3時44分、日本北部の青森県から西170キロメートルの日本の排他的経済水域に着弾した。

 韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が24日に大陸間弾道ミサイルを発射したことを挑発行為と見なし、韓国軍が同日午後4時25分から陸海空の合同ミサイルの発射を実施したことを明らかにした。ラジオ・コリア・インターナショナルの報道で分かった。

 韓国軍によると、実弾射撃では、地対地ミサイル「ヒョンム2」1発、ATACMSミサイル1発、艦対地ミサイル「ヘソン2」1発、空対地統合直接攻撃ミサイル「JDAM」2発を発射し、挑発に対し直ちに懲戒する能力と意志を示したという。

 韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮の今回の発射行為は、国際社会に対する大陸間弾道ミサイルの発射停止という約束に違反するものであり、同日の発射は朝鮮半島と国際社会の平和と安定に大きな脅威を与える行為であり、国連安全保障理事会決議に明確に違反していると指摘した。

(翻訳・藍彧)