未成年人が香港警察に逮捕された(イメージ・NTDTVスクリーンショット)

 香港の民衆は5日にストライキを起こし、天水囲地区では、一部の民衆が警察署を包囲して抗議した。しかし、警察は民衆を追い払う途中、教科書を取るため校舎に戻ろうとした13歳の少女・張さんに向かってペッパースプレーを吹きかけた。そして張さんを不法集結の疑いで逮捕した。香港メディアが報じた。

 張さんは取材に対し、携帯電話のメッセージを見せつつ、その日は教科書を取るために学校へ行ったと語った。彼女はもう1人の少女・陳さんと一緒に学校へ向かっていたが、途中で道端に多数の報道陣がいるのに気づき、マスクをかけた。

 ところが、道路を渡っている途中で突然、警察機動隊に取り囲まれ、二人とも壁に追い詰められた。警察は彼女たちにペッパースプレーをかけた。張さんによると、二人とも半袖半ズボンだったため、手足に痛みを感じ、「恐怖に襲われた」という。陳さんも「自分がなぜこのような目に遭うのかわからない」と言い、「助けを求めて大声を出す」ことしかできなかった。

 張さんの母親は、娘が拘束されたことに気づき、10時間以上奮闘した末、娘の保釈に漕ぎ着けたのは未明だった。張さんの母親は、娘の手足が真っ赤になって、その後何日も痛みを訴えていたと話した。張さんの母親は、自分は政治に無関心だったが、これからはデモが行われれば、警察の職権濫用に抗議するために前に立つと決めた、と強調した。「法執行機関はもう信用できない」ためだ。

 二人の少女は現在、保釈されているが、8月下旬にもう一度警察署に行かなければならない。張さんは、「これまでは警察が正義だとばかり思っていた。何をするにも市民のことを考えているのだと思っていたが、この件を経験して私は香港警察に対する信頼を失った」と心情を吐露した。

多くの未成年人が香港警察に逮捕された:

(翻訳・柳生和樹)