香港の夜の景観(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 香港のデモの規模は拡大を続けている。さらに近日では大規模なストライキも発生した。警察は香港のあちこちで催涙弾とゴム弾を使ってデモを鎮圧している。外国メディアは、北京当局が香港デモを鎮圧しようとしたという具体的な証拠はないが、このような潜在的危機感が香港市民の間に広がっていると指摘した。北京当局が本当に介入をすれば、「究極の災い」につながりかねない。

 CNNの報道によると、データから見れば、中国は世界で2番目の経済大国だが、現在は、米国との貿易戦争に苦しんでいる。一方で元英国植民地の香港はその特殊な地位を利用して世界で最も重要な金融センターの一つとして良好な名声を博した。そして過去数十年にわたって中国経済に利益をもたらしてきた。

 しかし、人民解放軍が香港のデモを鎮圧すれば、香港を含む中国経済は大きな災害に見舞われる恐れがある。同メディアは複数の専門家の発言を引用し、「北京当局が人民解放軍部隊を投入して鎮圧する場合、香港の株式市場は一気に崩落し次に不動産市場が崩壊しその後大規模な逃亡ラッシュが続くだろう」と分析した。同時に、香港の長期にわたる「安全と安定」というビジネス的地位は完全に崩壊し、多くの多国籍企業は撤退するだろう。香港での事業を完全に放棄しなくても、シンガポールへの移転が主な傾向となるかもしれない。  

 香港金融局が発表した2016年度のデータによると、中国への外国直接投資の61%が香港からのものだった。過去数十年にわたって香港の恩恵を受けてきた中国経済の特殊な状況を考慮すると、香港が一度崩壊すると、中国は必然的に深刻な影響を受け、壊滅的で回復が困難な状況に陥る可能性がある。

(翻訳・柳生和樹)