銀座線車内の様子(片割れ靴下 (unpaired sock), CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons)

 重要な仕事は、じっくり時間をかけてやるべきだ。例えば、企画書やレポートを書き上げるには、少なくとも数時間はひたすら没頭する必要がある。多くの人は、このように考えているでしょう。

 しかし、現代人にとって、時間はだんだん速く流れているようです。何もしていないうちに、一日が過ぎてしまうので、邪魔されない何時間を作るのはとても難しいかもしれません。こうしてタスクとストレスがどんどん溜まることもよくあるでしょう。

 そこで今日は、スキマ時間を利用して、大きな仕事がどんどん完成できる「五分間ルール」を紹介したいと思います。

 「五分間ルール」とは

 例えば、企画書を書く時、筆を持ち上げれば、インスピレーションが絶えず湧き出て、文章がすぐさま完成できる時があります。しかし、何時間かけてもインスピレーションが出てこなくて、決まった時間に文章が完成しない時もありますよね。こんな時はどうしたらよいのでしょう?

 そこで考え方を変えて【スキマ時間を管理する能力を身につける】という方法があります。つまり、長い時間をかけてこなすはずの仕事を、断片的な時間を利用して完了させるのです。この方法の一つは「五分間ルール」です。

 例を挙げますと、一つの企画書に対して、「5分間の構想」+「30分間の概要」+「5分間の構想」+「2時間の書き上げ」+「5分間のチェック」の時間配分をすることです。まず、5分間のスキマ時間を利用し、インスピレーションの断片を適当に書き下ろします。このような断片が貯まってきたら、相対的に連続する30分間を利用して、破片化のインスピレーションを一つの概要またはノートにまとめます。そして引き続き、5分間のスキマ時間を利用して、素材を貯めます。貯めてきた内容が多くなり、自然に書く気がわいてきたら、2時間で一気に書き上げます。最後に、時間を置いてから、さらに5分間のスキマ時間を使って、自分が書き上げた企画書をレビューします。こうして、文字数も少なくない品質の良い企画書が出来上がるはずです。

 スキマ時間の利用方法

 スキマ時間は毎日に存在します。勤務時間の中の休憩時間や通勤途中の時間はみんなスキマ時間です。時間は「スポンジに含まれる水のようで、すべて絞り出すのみ」と言うように、絞り出せるかどうかはあなた次第です。例えば、スキマ時間を利用して英語の単語や短文を暗記する人は、英語力の向上が早くなります。しかし、スキマ時間をを利用しない人は、向上が遅くなるかもしれません。

 例えば、いくつかのプロジェクトを兼務するAさんは、十数人の人員の必要な費用をまとめて計算する仕事があります。この計算は、平日の仕事では時間をかけてやることなど到底出来ません。そのため、Aさんは地下鉄に乗る30分間を利用して、一度に二、三人だけの費用をまとめました。この方法で、数日間の通勤時間を利用し続けて、Aさんは提出期限までに、すべての人員の費用をまとめて計算することが出来ました。Aさんはわざわざ長い時間をとってこなしたのではなく、スキマ時間を十分に活用しました。

 また、通勤の途中、携帯電話で有用な情報を集め、その後の仕事のために情報を収集することもできるでしょう。

 自分だけのスキマ時間利用計画を立てよう

 自分の生活と仕事に応じて、自分だけの「スキマ時間の単位」、つまり自分が利用できる最小単位の時間を設定しましょう。三分、または五分などで、長い時間を要しないことを完了させるのです。例えば、三分間を使って、メッセージに返信したり、重要でないメールをチェックしたり、企画の素材を軽く探したりするなどです。

 電車にいる三分間で何ができますか?執務室にいる三分間で何ができますか?寝室にいる三分間で何ができますか?と、自分に問いかけてみましょう。それから、スキマ時間と生活の場面を結びつけて、そのリストを作ることができます。こうしてだんだん慣れて、要領やコツをつかんでくると、重要な仕事もできるようになります。

 実は、スキマ時間はたくさんありますが、効率的な使い方を知らないと、無意味なことで無駄遣いする可能性が高いのです。成功する人はスキマ時間を集めることができますが、成功しない人は長めにとれた時間さえも無駄にしてしまいます。成功したいあなた、今すぐスキマ時間を有効活用し、無意味な時間をゼロにしましょう!

(翻訳・金水静)