(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国の複数の地域で新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)が蔓延している。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が2月2日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月1日の中国本土における新規市中感染確認は36人(前日から9人増)だったとのこと。内訳は浙江省15人(杭州市)、天津市12人(河北区6人、浜海新区4人、河東区2人)、広東省6人(深セン市2人、恵州市1人、梅州市1人、河源市1人、雲浮市1人)、北京市2人(豊台区)、河北省41人(衡水市)。中国本土で市中感染確認例が出現するのは109日連続。市中の無症状感染例についても16日連続で出現し、広東省で4人(雲浮市3人、深セン市1人)。

 2月1日24時時点の中国全土で治療中を受けている感染確認者数は1802人(うち輸入性が809人)で、重症者は9人(うち輸入性1人)。無症状の患者810人(輸入性688人)が医学観察下にあるとのこと。

 4日に開幕を迎える北京冬季五輪の関係者については、バブル方式(閉塞管理)が採用されている。組織委員会が2月1日までに発表した情報などを総合すると、1月23日以降の五輪関係者の累計陽性者数は200人。前日からは24人増で、このうち16人が選手及び選手団随行メンバーという。

 杭州市当局の通知によると、1月31日16時30分から富陽区内の高速道路、鉄道、水路、国道などの道路で交通管制を実施し、人と車が区内に入れるが、出れないという。

 投稿された動画によると、1日に同区で交通管制が実施され、住民全員が雨の中でPCR検査のために長蛇の行列を作って待っている様子が映っている。

 また、旧正月の大晦日の夜、杭州の住民が集中的に隔離され、大型バスに途中で見捨てられ、どこにも居場所がないことが明かされた動画もあった。「政府は無責任なのだ!」「寒くてお腹も空いている。大晦日はこのように過ごせというのか」と住民が激怒して訴えた。

 河北省衡水市は1日、同市は緊急通知を出し、あらゆる寺院の縁日、提灯祭り、農村の縁日、フリーマーケットなどの集会活動を停止した。大規模なレクリエーションや文化的なイベント、フォーラムなどの開催は厳禁される。麻雀荘、インターネットカフェの営業は停止される。旧正月期間中、人の流れを減らし、友人や親戚を訪ねず、集会や会食もぜず、不要不急の外出は控えるようと、住民に要求する。

 深セン市は1日「必要な人以外は市外に出ないこと」「市外に出る必要がある人は、その日の24時から48時間以内にPCR検査の陰性証明書を入手すること」という通知を発布した。

(翻訳・徳永木里子)