キヤノン珠海有限公司(ネット写真)

 キヤノン珠海有限公司は13日、新型コロナの長期化と市場萎縮のために、経営不振に陥り、生産停止することを決定したと発表した。

 昨年11月と12月、キヤノン珠海有限公司は商品の納付を延期するお詫びを繰り返し発表した。グローバルな半導体チップ不足が原因だと考えられる。

 同じく影響を受けているソニーは昨年11月より、デジタルカメラの受注を一時中止した。ソニーの代理人は、半導体不足の他、東南アジアでの感染状況も一因であると明かした。

 2020年初め、急速に感染拡大したたため、多くの国と地域がロックダウンを余儀なくされ、人々のワークスタイルも変えられた。リモートワークとリモート授業によってパソコンなどの電子機器の需要量が急上昇し、ロックダウンによる工場の稼働停止で、半導体チップ不足を加速させた。

 昨年、中国では火力発電用の石炭が不足したために、全国各地で停電を起こし、半導体工場にまで影響を及ぼした。

 ボイス・オブ・アメリカの中国語版サイトは昨年11月に、グローバルな半導体不足は、コロナ流行という要因のほかに、米国の中国輸出禁止令に対応するために中国企業が大量に備蓄していたことがもう一つの要因であると報じた。

 現在、半導体はすでに各国家間の政治経済を左右する要因となっている。

(翻訳・北条)