(マタス・マルデイキス議員のTwitterより)

 リトアニア議会の台湾友好グループの主席を兼務する、 マタス・マルデイキス議員は24日(クリスマスイブ)、地元版の戦車男の写真をツイートした。30年前の1991年12月25日(クリスマスの日)に、旧ソビエト連邦は崩壊した。写真は、旧ソビエト共産党政権を恐れず、ソビエトの戦車に立ち向かうリトアニア人である。

 リトアニアはこのごろ、中華民国(台湾)と友情を深めている。そのため、中国共産党(以下、中共)から一連の外交および貿易制裁を受けているが、リトアニア政府は台湾を支持する立場を換えず、中共にも怖じ気づかない。

 マルデイキス氏は24日、1989年の六四天安門事件を連想させるリトアニア版の「戦車男」の写真をツイートした。「私たちは30年前に民主主義と自由のために立ち上がり、戦車の前で旧ソビエト連邦の脅威を恐れなかった」とコメントを添えた。また、これは中共が削除できない写真であることを強調し、台湾と香港が強権統治の抑圧に立ち向かっていることを声援した。

 同氏はまた、「香港と共に(#StandWithHongKong)」、「台湾と共に(#StandWithTaiwan)」、「永遠に忘れないで(#NeverForget)」など、複数のハッシュタグをつけた。

 マルデイキス氏はこれまでも、中共の機関誌「環球時報」の胡錫進(こ・しゃくしん)元編集長が11月30日に、台湾を訪問したバルト3国の国会議員代表団を「台湾から金をもらった安っぽい政治俳優」と批判したことに対し、「胡錫進こそが習近平のピエロであり、中国は『喜劇人民共和国(The People’s Republic of Comedy)』であると反論した。

(翻訳・徳永木里子)