ドルジ氏と蔡英文総統(總統府, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons)

 フランスの議員団が15日に台湾に到着し、5日間の台湾訪問を開始した。ヨーロッパ一国の上下両院議員が3カ月で2回台湾を訪問する記録を打ち立てた。

 フランス国民議会(下院)の前議長で、現台湾友好グループの代表を務めるフランソワ・ドルジ議員は、下院議員6人を率いて15日午前に台湾に到着し、19日までの滞在中、蔡英文総統や高官と会談する。

 桃園空港の国賓ゲートでのスピーチで、ドルジ氏は「今回の台湾への交流は、台湾とフランス、台湾とヨーロッパの交流であり、経済や文化の次元を含むものであってほしい」と述べた。

 蔡英文総統は16日、総統府でフランス国民議会(下院)の訪問団と会談し「近い将来、仏閣僚の台湾訪問を期待している」と述べ、フランスとの関係強化に意欲を示した。蔡氏は「今年は台仏関係が急速に発展した一年だった」と振り返り、仏上院、下院で台湾の国際組織への参加を支持する決議案がそれぞれ可決されたことに触れ、「議員の皆さんの国会での発言を聞いてとても温かく感じた」と謝意を述べた。

 蔡氏はまた「台湾はフランスなど理念が近い国と協力して、インド太平洋地域の平和安定と世界の繁栄発展のために貢献していきたい」と述べた。ドルジ氏は「台湾海峡の平和と安定のために協力していきたい」と応じた。

 台湾の与党・民進党の蔡適応(さい・てきおう)立法委員は、「フランスの国会議員がこの時期に台湾を訪問したことは、台湾が長期にわたって国際活動を推進し、国際友人と交流する上で大きな助けとなり、国際社会の民主主義同盟が、台湾との関係を緊密にすることを望んでいることの現れである」と表明した。

(翻訳・徳永木里子)