天津滨海国際空港(Amazingloong, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons)

 北京に隣接する天津市は13日、初めて「オミクロン変異株」の感染者が確認されたと発表した。これは中国で初めての感染者でもある。

 天津の公式メディアによると、9日、海外から入国した無症状感染者1名が確認され、オミクロン変異株であることが分かった。現在、指定病院に隔離・治療を受けているという。

 中国衛生当局は、首都から約140キロ離れた天津市などの港湾都市で、より厳重な予防措置を取るよう指示した。

 北京冬季五輪の開幕までカウントダウンに入り、北京当局は「コロナゼロ」を政治的任務とし、感染発生を厳重に警戒している。しかし、最近、中国の多くの地域で感染が拡大しており、中国共産党当局の防疫に厳しい試練を与えている。

 でオミクロン変異株が確認された事に加え、浙江省は現在、感染が最も深刻な地域となっており、100人以上の感染者が確認された。浙江晶盛機電、化学薬品メーカーの紹興ベッセマー・ケミカルなど、少なくとも13社が地元政府の要求を受けて業務停止を行っており、いずれも業務再開日を発表していない。

 また、内モンゴル自治区、陝西省、ハルビン省・市などでも感染者が確認された。

(翻訳・吉原木子)