ハンター・バイデン(イメージ:Wikimedia Commons / acaben, CC BY-SA 2.0

 2020年の米大統領選の期間中、バイデン氏の次男であるハンター・バイデン氏が所有するノートパソコン紛失騒動が事態を揺るがし、注目を集めていた。コラムニストのミランダ・ディバイン氏の著書『地獄からのノートパソコン:ハンターバイデン、大手テック、そして大統領が隠そうとした汚い秘密(Laptop from Hell: Hunter Biden, Big Tech, and the Dirty Secrets the President Tried to Hide)』がこのほど発売された。11月28日、ニューヨーク・ポスト紙は、中国華信能源(CEFC)グループの元CEOである葉簡明氏とハンター氏との関係を暴露する一部内容を掲載した。

 抜粋によると、ハンター氏の元ビジネスパートナーであるジェームズ・ギリア氏は、2017年頃にチェコで40歳の葉簡明氏と出会った。葉氏は、中国共産党にとって戦略的に重要な場所に進出するために、パートナーを探すという任務を持っていた。ギリア氏は彼に、バイデン家との関係を築くという方向性を提示した。

 2017年、ハンター氏は、マイアミ国際ボートショーに参加していたジェーン・イップに会うために、ギリア氏らとマイアミに飛んでいった。2月13日に1泊700ドル(約7万9千円)のホテルを予約し、高級ホテルJWマリオット・マイアミ・ターンベリー・リゾート&スパのバーボン・ステーキで昼食をとることにした。

 食事中、葉氏はハンター氏に、年間1,000万ドル(約11億円)で最低3年間の紹介料」という提案をした。同時に、ハンター氏に8万ドル(約905万円)相当の3.16カラットのダイヤモンドをプレゼントした。ハンター氏のノートパソコンには、そのダイヤモンドの写真と、ダイヤモンドのグレードがF、クラリティグレードがVS2、エクセレントカットの「ラウンドブリリアント」であるという鑑定書が入っていた。

 その後、ハンター氏はメディアに対し、「国際連合世界食糧計画(WFP)への寄付を募るために葉氏と会いにマイアミに行ったが、それがビジネスチャンスになったのは偶然だった」と語った。葉氏からダイヤモンドを渡されたとき、ハンター氏は驚いたという。

(翻訳・徳永木里子)