(Radio France Internationale Twitterより)

 中国共産党(以下、中共)の軍報が27日、2022年1月1日から軍人の配偶者の医療費無料化と、将校と士兵の親や配偶者の医療費優遇を施行すると発表した。同記事はすべての主要な公式メディアに転載された。中国のネットユーザーからは、「何か大事が起こりそうな気がする 」「軍人を使うと優遇が来る」「(習近平氏が)再選に不安を感じ、軍を先に安定させているような気がする」といったコメントが寄せられている。

 中共の軍事委員会機関紙「解放軍報」27日の報道によると、2022年1月1日以降、軍人の配偶者の医療費無料化、将校と士兵の配偶者や親の医療費優遇を実現し、引き続き軍人及びその未成年の子供の医療費無料化を実施するとのこと。軍人や軍関係者が軍の医療機関で治療を受ける際の医療行為を明確にし、軍人やその家族が、軍の医療機関から遠く離れた自宅近くの常駐医療機関で治療を受けられるようなルートを開通した。

 多くのネットユーザーは、この時期にこの施策を導入したことは、色々と彷彿とさせるとのコメントが殺到した。

 「これは明らかに、戦争のために提案された戦時政策だ!」
 「軍人の後顧の憂いを解決するために!こんな感じもあるよね」
 「退役した軍人はそのままで待遇が変わらない。最近はなぜ(軍人の)待遇を上げるのかというと、彼らを使おうとしているから。最近の国際情勢に合わせて、重宝されそうだ」
 また、一部のネットユーザーは、この世論が誤った方向に向かっていると考えている。
 「理知的ではない。軍は尊敬されて当然だが、最も尊敬される存在ではない」
 「軍事を重視しすぎて他の面がおろそかになると、極端になりやすく、軍国主義になってしまう」

(翻訳・徳永木里子)