(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国河北省石家荘市(せっかそうし)の40以上の団地が24日に封鎖され、2,000人近くが集中隔離された。隔離者を乗せる救急車が路上にずらりと並んでいる。50万人以上がPCR検査を受けた。石家荘の人々がパニックに陥り、スーパーマーケットの食料品があっという間に売り切れた。

 公式メディア24日の報道によると、石家荘市は23日に新規感染者1名が確認されたと発表した。しかし、たった1人の感染者の発表に対する当局の対応は、昨年のコロナ対策と同じように、団地ごとの封鎖、大規模のPCR検査、広範囲にわたる濃厚接触者の集中隔離を実施している。当局はワクチン接種率や、感染者がワクチンを接種しているかどうかについても言及しなくなっている。当局は、同感染者の濃厚接触者、住んでいる団地や勤務先のすべての人を対象にPCR検査を行ったと発表した。24日9時まで、519,108人がサンプリングされた。

 ネットユーザーが投稿した動画には、当局が閉鎖した40以上の団地をリストアップしている様子が映っており、そこには政府関係者や企業幹部なども含まれている。

 以前にも恐ろしい流行を経験した石家荘の住民は、再びパニックに陥り、食料を買い占めし、多くのスーパーの食料棚が空っぽとなっている。

 街全体で消毒作業が行われている。 隔離された人々を運ぶ救急車が列をなしており、そのサイレンの音が住民の恐怖をさらに高めている。

(翻訳・徳永木里子)