金融業者である中国の「 恒大財富(恒大集団の子会社)」は、債務不履行の危機が深刻になっている。北京市の債権者は17日、広東省深セン市の恒大集団に金融商品の払い戻しを求めに行き、メッセージを残してホテルに戻った後、警察官が深夜に逮捕するためにホテルの部屋までやってきた。

 

 19日に投稿された動画によると、北京市の于涛(音訳)さん夫妻は、17日に800万元(約1.36億円)の投資を取り戻すために、深センの恒大集団に行き、恒大の職員に資料を渡した。その資料を職員は恒大の当直の警察官に渡したという。その後、于さん夫婦はホテルに戻って結果を待っていた。

 夜になって、3人の警察官がホテルの部屋までやって来た。身元を確認した後、私服の警察官は召喚状を提示し、「公共秩序騒乱罪」の疑いで、捜査に協力するよう于さんに公安局への同行を求めた。于さんは「通報されたのか、それとも公共秩序を乱したことを証明する証拠を持っているのか」と警察官らに質問した。私服警察官は、法的文書と正式な召喚手続きを持っているので、そうでなければ召喚に来なかったと言った。于さんは「聞きたいのだが、中国の法律はどこにあるのか?誰が私たち庶民のために訴えてくれるのか?恒大は私に800万元の借金があるので、借金を返してくれるように来ただけだ。なぜ債務者の恒大の関係者を捕まえないで、かえって私を捕まえるのか」と言い返した。

(翻訳・徳永木里子)