米海軍アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「バリー(DDG-52)」(United States Navy, Photographer's Mate Airman Rob Gaston, Public domain, via Wikimedia Commons)

 今年に入って以来、米中関係が悪化しつつある。米軍艦が17日に台湾海峡を通過したことに対し、中国当局は「公の世論操作」、「平和破壊者」と非難したが、台湾側は正常な協力だと主張した。

 アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「バリー(DDG-52)」が17日(台湾現地時間)、国際法に基づき国際水域である台湾海峡を通過したと、米海軍第7艦隊が発表した。

 第7艦隊は、「同艦が台湾海峡を通過したことは、インド太平洋地域の自由と開放に対する米国の承諾を示したものであり、米海軍は国際法で許可されるいかなる場所でも飛行、航行、任務を遂行し続ける」と表明した。米艦が台湾海峡を通過したのは今年9度目である。

 中国軍東部戦区の施毅(しき)報道官は18日、「バリー(DDG-52)」が台湾海峡を通過したことは公の世論操作で、米国は台湾海峡の安定に対する「平和破壊者」だと批判した。

 米中両国の異なる主張に対し、中華民国国防省は同日、「米国海軍のミサイル駆逐艦バリー号が17日に台湾海峡を北から南へ通過する間、国軍は全行程にわたって我が周辺の海、空域の関連動態を把握しており、状況はすべて正常だ」と発表した。

(翻訳・吉原木子)