(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国江蘇省南通市の「城管」(注)がこのほど、公務執行中に高齢の露天商を放り投げた動画がネット上で話題となり、その横暴ぶりが市民らの怒りを引き起こした。

 動画によると、15日、江蘇省南通開発区小海街道で、城管が車から降りて、移動式カートを引きずっている老人のところに直行した。彼はまず老人の竿秤(サオバカリ)を奪い取り、車のトランクに投げつけた。老人は車に駆け寄って竿秤を取り戻そうとしたが、城管は竿秤を折って地面に捨てた。この時老人は抗議のために車のトランクに座ったが、城管は老人を持ち上げて放り投げた。老人は顔を下にして着地し、起き上がろうとしたが痛みで立ち上がれなかった。その時、通りかかった1人の市民がその横暴ぶりを見て我慢できなくなり、城管を非難した。

 関連事件は炎上し続け、市民の不満を引き起こしたため、南通市公安局開発区支局は16日、緊急対応した。「違法行為者呉某(男性、小海通りの城管)、移動販売者を管理する過程で、故意に財産を損壊し、被害者である張某(女性)に対して故意に身体的危害を加えたため、違法行為として15日間の行政拘留と1,000元(約1万7千円)の罰金を科すことを決定した」

 同事件を受けて、ネットユーザーは、「城管は親がいないのか」「15日間拘留するだけでは軽い、政府が城管をかばっている」「貧しいから、与えられた危害は大したものにされないのか」「このような行為は必ず厳罰に処されなければならない、殺人にも等しい行為だ」などのコメントを残した。

 注:城管とは、中国の各都市で露天商の無許可営業や違法駐車などを取り締まる治安要員のこと。

(翻訳・藍彧)