ニューヨーク市のワクチン接種の義務化命令に抗議デモ(ツイッター動画のスクリーンショット)

 米各地区からの教師団体は13日、ニューヨーク市で政府による新型コロナウイルスのワクチン接種の義務化命令に抗議デモを行った。

 13日にツイッターに投稿された動画では、ワクチン接種義務化に反対するデモ行進者たちが、「去年のヒーロー、今年の失業者」、「私の体、私の選択」、「(ワクチンを受けるかどうか)私が決める」などの看板を持ち、スローガンを唱えながらブルックリン橋を渡っている様子が映っている。

 フォーリースクエアで開催された集会とデモ行進には、現役・退職の教師、保護者、その他の学校関係者など数百人が参加し、ワクチン接種義務化命令を糾弾した。そして、デモを発起した関係者は、同命令をめぐって市を提訴すると述べた。

 ニューヨークで28年間働いて退職した教師のエイミー・キャロルさんは、地元メディアPIX11の取材に対し、「公務員として、この都市で28年間生活してきた。自分の健康状態や、雇用に影響しない判断、レストランやブロードウェイの舞台、美術館などに行く権利に影響しない決定を、自分で決められるようにすべきだ」と述べた。

 「クイーンズ区にある学校の先生たちと一緒に来た。私たちはワクチン接種義務化命令に反対しているので、ここに来たのだ。私たちの中で、何人かはワクチン接種を余儀なくされた。しかし、同命令と戦っており、子供たちが強制的にワクチンを接種させられたくないので、自分のためだけでなく、みんなのために戦っているのだ」と、教師のアリシア・モレルさんがPIX11に語った。

(翻訳・徳永木里子)