陝西省は21日から22日にかけて、豪雨に見舞われ、各地で山津波や、都市部の浸水や道路の崩壊などが発生した。

 23日、陝西省安康市石泉県のある商人は、21日に雨がずっと降っていて、川の水位が急増した後、更に豪雨が降り、10分も経たないうちに道路が冠水したと明かした。洪水の来るスピードが速かったため、商人は貨物を移転するのに間に合わなく、大きな損失を被った。

 同商人によると、現在は水が引いたものの、しばらくは生活が元に戻らないとのこと。「道路は泥だらけで、大きな折れた木がたくさんあり、交通はしばらく麻痺するだろう。ここでは停電・断水している。非常に深刻な状況である。今は家の中の泥を清掃している」と述べた。

 石泉県のある住民は、「県では死傷者は出ていないようだが、郷鎮では家屋が倒壊するなど大きな被害を受けた」と明かした。

 ネット上で出回っている動画では、石泉県真珠河畔団地の隣にある路盤が崩壊している様子が映っている。同団地の住民はメディアに対し、「家のすぐ隣にある道路が崩れ続けているのを見て、家の中でじっとしていられない」

 公式データによると、陝西省の今回の大雨が漢中市勉県に最も集中しており、最大降雨量は237.7ミリで、同県のこれまでの気象観測データの最高値を記録した。勉県の都市部や複数の郷鎮では深刻な水害に見舞われた。

 公式発表によると、22日16時の時点で、勉県の全県では11,639人が被災し、60,000人が水や電気の供給に支障をきたしている。

(翻訳・藍彧)