米海兵隊は20日、米軍が警戒に当たる中、戦闘服を着た兵士が布に包まれた赤ちゃんを抱いて座り、まるで実の父親であるかのようにほほ笑んでいる写真を掲載した。数万人ものネットユーザーの心を動かした。

 米海兵隊は20日、公式フェイスブックで、戦闘服を着た米兵がアフガンの赤ちゃんを抱いて座り、慈愛に満ちる実の父親のように微笑んでいる写真を掲載した。第24海兵隊遠征部隊の海兵隊員は、カブールのハーミド・カルザイ国際空港で避難中の(アフガン人の)赤ちゃんを落ち着かせていると、海兵隊の公式フェイスブックアカウントで書いている。

 海兵隊は他にも、女性の米兵がアフガンの赤ちゃんを抱いている写真や、数人の米兵がしゃがんで子どもたちに食事や水を与えている写真、およびアフガニスタン首都のカブール国際空港で退避作戦中、2人の兵士が子どもを引き上げている写真などを掲載した。

 米兵だけでなく、イギリスのメディア「スカイ・ニュース」は、空港の外にいたイギリス軍がベビーベッドに寝かされた赤ちゃんを基地に連れて帰る写真や、他の兵士が赤ちゃんの家族の撤退を支援している姿を捉えていた。

 ある動画には、壁の下で空港に入ろうとするアフガニスタン人が群がる中、おむつが外れかかった赤ちゃんが片手で引き上げられる場面が映っている。

 米国防総省のジョン・カービー報道官によると、動画で手を伸ばしている海兵隊員は、病気の赤ちゃんを託され、空港にあるノルウェーの病院で治療を受けさせた後、父親の元に帰したという。カービー氏は、「赤ちゃんを心配した思いやりのある行動だった」と述べた。 赤ちゃんと家族の身元は不明だという。

 タリバンが政権を掌握してから、アフガン人の殺害が続く中で、これらの英米軍兵士の写真は、アフガン人の安全を心配する世界中の数万人もの人々の心を動かした。台湾の自由時報によると、ネットユーザーからは絶賛する多くのコメントが寄せられている。

 「赤ちゃんを見ている時の兵士の表情はとても温かい」

 「これらの写真を見て、本当に涙がぽろぽろとあふれてきた」

 「我々の海兵隊と軍隊は世界で一番だ」

(翻訳・徳永木里子)